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どんな時にお念仏を称えていますか? [座談会・懇親会]

三月の輪読会では、『不断煩悩の救い』を通して、そのお味わいを分かち合いました。
しかし、もう一ヶ月も前のことなので、記憶に残っているものは二つ三つ程度しかありません(^-^;

その紙上法話についてのお味わいではなく、今、思うところのお味わいなのですが・・・、
ある座談会の場で I さんが、「どんな気持ちでお念仏をされているのですか?」と質問をされたそうです。
この問いにFさんが、「お念仏は御恩報謝の気持ちで称えています」 と答えられたのだそうですが、そのFさんの回答に対して疑問を抱かれたNrさん・・・、 「ほんまに ‘有り難い’ と思っとるんか?」 と つぶやかれたそうです。
そのつぶやきを耳にしたFさんは、これに腹を立てながらもその場ではNrさんに対して何も言えず、後日、Nrさんに電話をしてその真意を尋ねられた結果、自身の間違えに納得をされたとのお話しをなされ、それが一番心に残っています。

Nrさんのそのつぶやき・・・、 私は、とても共感できました。
「あぁ 有り難い」とお念仏を称えておられる人… 、 「感謝の念を込めて」とお念仏を称えておられる人…、 そんな人たちに違和感を覚えてしまう私がいたから、Nrさんのつぶやきは、私のつぶやきでもありました。

Fさんが、どのように納得されたのかはわかりませんでしたが、私自身のところで言えば、「私には、‘感謝の念’ など微塵も起こってこない」 ということ・・・。  ましてや、「何に対して感謝をすればよいのかわかっていない」 ということ・・・。

教えていただいた知識では、「お念仏のお救いに遇わせていただいたことへの御恩報謝に‘南無阿弥陀仏’のお念仏を!」、 「地獄一定のままで往生一定の身にさせていただいた‘南無阿弥陀仏’さまに御恩報謝のお念仏を!」 などと言葉を変えていろいろと出てはまいりますが、実際の自分自身の内を観た時、 「私は、いつまでたってもお念仏が好きになれないし・・・、  お念仏の功徳など何度聞いても馬の耳に念仏・・・、  ましてや‘南無阿弥陀仏’となってくださった如来さまのご苦労などまるで他人事にしか思っていない・・・、  それどころか、この私の煩悩が望んでいない ‘ 真実信心 ’ だの、 ‘ 後生の解決 ’ なるものを廻向してくださったと言われても、どうしてそんな訳のわからないことに感謝など出来ようものか!」 という ‘ 思い ’ しかありません・・・。

しかし、そんな私の ‘ 思い ’ などとはまったく無関係なところで、遠い 遠い 過去世より、今現在の今時この時も、絶え間なく働き続けてくださっている不可思議なる御力によって、ほんの時々 ほんのちょっとだけ ‘南無阿弥陀仏’を感じさせていただけることがあり、 そんな時にだけお念仏をこの私の口から出させていただき、私の‘南無阿弥陀仏’さまと出遇わせていただいています。

そしてそこで知らされるのは、 「如来さまの御恩徳に感謝しなければならないと聞かされていながら、ホンに私は感謝の出来ない自分だなぁ・・・・・  こんな私に向かって、「よく聞いてくれたね、有り難う! 有り難う!」と、如来さまの方が感謝をしてくださっている・・・・・  全部が全部、如来さま任せ! 感謝の念までも如来さま任せ! 私は、なんにもしていない・・・、 なに一つとしてまともなことの出来ない私なのです・・・・・・」

S先生が、 「みなさんは、どんな時にお念仏を称えておられますか?」 との質問をされました。
ある方は、「有り難いご縁をいただいた時」と答えられ、ある方は、「情けない自分を聞かせていただいた時」と答えられました。
この問いにNrさんは、「御縁を喜ぶ時よりも、極悪人の自分を観させていただいた時。 つまり、御法座などの場で、聞かせていただいたことに感動して涙を流しているような自分よりも、サッパリしらけて御法など微塵も興味を持っていない自分を観させていただいた時にこそお念仏と出遇わせていただける」 とおっしゃられ、 あぁ… なるほどなぁ~ といただきました。

私は、この場では言葉に出すことが出来ませんでしたが、 私自身、如来さまからの呼び声が届いた時にだけ お念仏を口に出させていただいているなぁ~ と 思いました。
普段の生活の中では、仏も 法も お念仏もない私ですが、フッとした瞬間に ‘南無阿弥陀仏’ と思いだすことがあります。 
それは、様々な御縁・如来さまの御働きを通じて、常念仏の如来さまの御心に触れさせていただけたその一瞬で、 この時、この私が何と思おうとも関係なく ‘南無阿弥陀仏’ と称えさせていただくしかないなぁ~ と・・・、 私はそんな感じで称えています。

S先生がおっしゃられた 「お念仏自体が御恩報謝です」 というお言葉が、とても心地よく心に残っています。    南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

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