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養老の滝 [小旅行]

千代保稲荷神社の 参拝… ではなく、散策を終えて、再びドライブ。 
少しずつ元気を取り戻して来てはいるものの、どうしても会話になると変に頭が働いてしまって話す言葉が見つからないという感じで…、 せっかく誘ってくださったのに…、申し訳なく思います。

次に到着したのは、むかし話しで有名な 養老の滝 でした。
下の駐車場に車を止めて、そこから眼下に小川(滝谷川)を見下ろしながら坂道を上って行くのですが、その途中の川辺でご大層なカメラを構えている方々を何人か見かけました。 いったい何を撮っているのかしら? この冬枯れの山で…。
ここは紅葉の名所にもなっているそうで、この道沿いと川の両岸にはりっぱな紅葉の木々が立ち並んでいました。 もっとも今は、一枚の葉も残ってはいませんが…、 紅葉シーズンであれば、さぞや 見事な風景が見られることでしょうね~!
でも 今日はオフシーズンでしかも平日…、 沿道のお店も OPENしていたのはたったの一軒だけというもの淋しさでしたが、今の私にとっては その方のが気楽な感じでよかったです。
坂を上り始めてから10分ほどで滝の近くまで行ける観光リフト乗り場に着いたのですが…、予想通り、やはり今日は運休中でした…。 このまま歩いても行かれるのですが、金山さんのご意見に従って滝の近くまで車で行くことになり、今上って来た道を引き返すことにしました。

その途中で、孝子源丞内(こうしげんじょうない)の墓と書かれた旗がたくさん目に付いたので立ち寄ることにしました。 言わずと知れた「養老孝子伝説」の主人公のお墓です。

「今から1,200年ほど昔のお話です。 美濃の国・養老山麓に、親を敬い大切にしている源丞内(げんじょうない)という貧しい樵(きこり)が年老いた父と住んでいました。
或る日、源丞内が薪をとりにいつもよりも山奥へと入って行くと、谷深い岩壁から流れ落ちる水を見つけて、「もしこの水が酒であったならば老父は喜ぶだろうなぁ」と思ったその時、苔に足をすべらさせて転んだまま、しばらく気を失ってしまいました。
そして源丞内が意識を取り戻した時、不思議と何処からかお酒の香りが漂って来るので辺りを見回してみると、岩間の泉から山吹色の水が湧き出ているのを見つけたのでフッと掬って舐めてみると、なんとお酒の味がするではありませんか。
源丞内は、さっそく瓢(ひさご)にそれを汲み入れて持ち帰り老父に飲ませたところ、老父は大好きなお酒に大喜びをして、日に日に若返ってゆきましたとさ」 という『古今著聞集』に伝えられるお話です。

この不思議な水のお話はやがて都の元正天皇の耳にまで届き、「これは親孝行の心が天地の神々に通じた結果だ」とおおせになって、天皇御自身飲浴せられ「老を養う若変りの水」ということを実感されたそうで、この時の年号を「養老」と改められたそうです。 すごい逸話ですね…!

でも、もっと もっと スゴイモノを発見しました!!!
この 孝子源丞内さんのお墓のある 養老寺 は、なんと、浄土真宗大谷派のお寺だったんです!
それなのにね! それなのにね! 本堂には 「不動明王像が安置」され、境内には「不老長寿にご利益」の文字!
そして何よりもビックリ驚きなのは、ご本尊が、阿弥陀如来さまではなく、 十一面千手観世音菩薩さまなんですよ~![あせあせ(飛び散る汗)]
ねっ、ねっ、ねっ?!  ビックリでしょ!!  私は、とってもビックリしました!!!

でも、そんなビックリな感動も胸の内にしまい込んで、再び車に乗りました。
そして、駐車場を出るところで、もう一つ「浄土真宗 東本願寺」と書かれた看板を発見して「わお~!」と注目すると 大きな文字で 「養老説教場」と書かれてありました。 興味津々です!!!
どうやらこの階段を上がったところにあるようなのですが…、 金山さん、こ~ゆ~ことには全く関心のない方なので…、 私がお寺好きであることは重々承知してくださっているのですが、私は、「行ってみたい…」と言い出せずに、この言葉も胸の内にググッとしまい込みました。

3533374さて、車で10分ほど細い山道を上った先にある駐車場が、養老の滝から一番近い駐車場で、ここに車を止めて滝を見に行きました。 
養老の滝は、幅4m、落差32m。 「日本の滝百選」と「名水百選」に選ばれている名瀑、名水です。
そ~ですねぇ~、 私が受けた印象は、「水が落ちている」と言うよりも、「白龍が水となって駆け登る」と言ったイメージの滝でした。
もう一つ、 滝に打たれる修行をするには、もって来いの滝ではないかなぁ~ なんて思いました。

養老の滝もなかなか素敵でしたけど、上の駐車場から望む岐阜の平野も、とってもすばらしい風景でした。
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