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「余命一ヶ月」と言われたら…? [座談会・懇親会]

今回の支部法座には、定例のメンバー、特にお世話係をかって出てくださる方々が欠席されていたので裏方のお仕事の方が大忙しでした。 他の支部ですと、みんなで協力し合って会場設営からお茶出し、そして後片づけまでするのですが、当支部はどなたもお客さまになっています。
以前、これを声に出していろいろな方々に協力を仰いだのですが、諸先輩方にそれを指摘されたことがありましたので、今はなかなか声も出しづらくて・・・。
ですので、新しく参加をされた方々や、メール・電話をくださっている方々、お久しぶりの方々などとお話しをしたかったのですが、先にも 後にも 全くその時間が取れずに…、 ただ忙しいだけで終わってしまったような感があります。

御法座の後にはいつものように懇親会を企画しましたが、後片付けの方が忙しくて、多くの方に声をかけることが出来ませんでした。 前に立って大きな声で呼びかければよいのでしょうが、立場上、それもなかなか難しいものがあります。
お誘いした方の中に、懇親会に参加するメンバーの面々を聞かれてから、「それなら、やめる」 と言って 帰って行かれた方があり、その対応にとても残念なものを感じました。 また同時に 「迷い」そのもののだなぁ、というすがたを観せていただきました。

懇親会では、YMさんが、先日参加された研修会のことを少しお話ししてくださり、それに合わせて、最近の私の心境などを聞いてくださいましたが、他の方々もいらしたので、表面上のところでしかお話しすることが出来ませんでした。 でも、「奈っちゃん、モノ(物)にならんでもええで~」と言ってくださったこと、嬉しかったです。

そのあとは、今日の御法話のお味わいを、気のおける仲間たちと存分に出し合うことが出来たように思います。
前半の話題は、「大切にしていない命、 恐ろしい命」 というところでしたが、お肉やお魚などの他の命を食しながら、また、コッテリ系・油もの・塩ものなどの身体に良くないものを食しながらの仏法談話に、「ほんまやな~ぁ…、 仏説まことやな~ぁ…、 仏さんから頂戴した命かぁ~・・・」 と言いながらも、「わたしら全然わかっていないね~!」 というところに、ノホホンとふんぞり返っている私を観させていただきました。

それから、 「余命一ヶ月だとしたら、あなたは何をしたいですか?」 というテーマに、御法座の席では言えなかったことなどを互いに言葉にし合ううちに、新たな思いや心の動きが出てきました。

たとえば、御法座の場で最初にこの問いかけを受けた時から、私には、「一ヶ月」と言われた言葉が抜けていたように思います。
「いつかはわからないけど訪れるであろう‘死’を前に しておきたいことは何ですか?」 と 自分に聞いて出てきた答えが、世界旅行だとか、挨拶まわりなどであり、「一ヶ月」と問われたところには、‘無常’を感じるどころか、果てしなく先の方に ‘来るかもしれない’ 死期を思い描いて考えていたことに気が付きました。

「余命一カ月となったら、いよいよ後生の解決を急がねば!!」 とお答えになった方々に、「余裕があり過ぎ! 余命一カ月と聞いて仏法を聞かんならんというのは、自分勝手な都合でしかない!  安心して死にたいということでしょ?!」 と ご指摘くださった先生のお言葉に、ほんとうに自分のことしかかんがえていないなぁ~・・・、 それに、まったく‘無常’の抜けている、どこどこまで行っても御法に寄り添わない私だなぁ~ と・・・・・
「なぜに後生を解決したいのか?」 と 我が身に問えば、 知った ・ 聞いた の知識の上に見せていただいた自分の罪業で堕ちて行かねばならない世界には、何が何でも行きたくない!! 「私の造った罪を引き受けてくださるというのが仏さまのお仕事でしょ! だったら早く責任とってよ! あと一ヶ月しかないのだから早く私の後生を解決してよ!」 と、我が身知らずの、自己中心的な私が騒ぎ立てているように思いました。

今日の懇親会はかなり遅い時間まで仏法談話に花が咲き(?)、その帰り道、人もまばらになった列車の中で思ったのですが、 「余命」というものを、ほんとうに聞き入れることが出来たならば、 「死ぬのが怖くて何も考えられない、手に付かないでしょう…」、 「何をしたって楽しめないでしょう…」、 ましてや、「人のため、たとえ親のためであったとしても、自分の限りある命の時間を費やして、何かをしてあげようなどという気持にはなれないでしょう…」 と 思いました。
要は、「私は死ぬとは思えない」から、悠長に、親孝行だ、挨拶まわりだ、旅行だ、などとほざいておれるのです。

ほんとうに 「私が死ぬ!」 ということが自身に知れたならば、何が出てくるかわからない私・・・!
そんな恐ろしいこの命を、「哀れだ、助けてやりたい」と願いをかけてくださった方がいてくださるのだなぁ~、 そのおすがたが‘南無阿弥陀仏’なのだなぁ~、 とのお味わいを胸に深夜近くの帰宅となりました。
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