春の高山祭 山王祭の屋台 〚3〛 [御法縁]
前号に引き続き、山王祭に曳き揃えられた屋台の見学です。
下の写真は左側から、大国(だいこくたい)、青龍台(せいりゅうたい)、麒麟台(きりんたい) です。
『大国台(だいこくたい)』 は、巡行の際に屋根棟部分と上段の縁とが違う動きをしてゆらゆらと揺れる構造になっています。
その上段の屋根には一対の孔雀 破風部分には龍、欄間には星座の彫刻。 そして中段欄間には素木の波に飛龍、柱にも龍の彫刻が施されて、下段にはユニークな表情の唐獅子の彫刻が4面に装飾されています。
毎年、くじによって決まる屋台の曳行順で、この『大国台』の順位が早ければその年は米価が高く、遅ければ安いという伝承があるのだそうです。 と、すると、今年の米価は安くなるということですね!
『青龍台(せいりゅうたい)』 は、他の屋台の屋根が切妻造であるのに対して、この屋台だけは天守閣型の入母屋造で、その上段と中段の間にもう一段加えた4層構造となっています。
これは、この屋台組が日枝神社のお膝元にあったことから、日枝神社を篤く崇敬していた国主金森氏の代行として宮本と呼ばれ、金森氏の家紋である梅鉢使用を許されて、祭事を主宰する特権を持っていたために、上段は金森氏の城の天守閣を表現し、一段高くすることで格式の高さを誇っていたのだと言われています。
その幕には台名の由来となった龍の刺繍が施され、中段にはS61年とH7年に修復新調された彩色牡丹と龍の彫刻が施されています。
『麒麟台(きりんたい)』 は、その名の通り一対の麒麟が上段の屋根を飾っていて、上から下まで一見して何とも豪勢な屋台で、高山祭の屋台の中でも最も彫刻が多く、その彫刻も逸品で、際立った豪華さを誇る屋台です。
中段・上段の木鼻部分にも麒麟の彫刻が金色に施されていますが、それ以上に何とも目を惹くのは、下段の「唐子群遊彫刻」といわれる彫刻です。
先のBLOGで記しました 名工 谷口与鹿さんの神技とも称される作品で、一本の木に彫られた木の鶏籠と、その中に刳り抜いて彫られた鶏は、KHさんの説明を聞く前から、「すご~い!!」と感嘆しました。
彩色された牡丹や高欄の素木の飛龍の華やかさを完全に奪ってしまう「籠の中の鶏」の唐子彫刻はもちろんのこと、庭で遊ぶ童子の表情の豊かさには言葉をなくしました。
見送り幕は、中国北宋の政治家、司馬温公甕割図が掲げられ、これは温公が子供の時、水瓶に落ちた友を助けるために父親の大切にしていた瓶を割って友を助け出し、これを父親が褒めたとの逸話を基に描かれたものです。
でも・・・、 もしも この『麒麟台』を一番初めに見ていたら、他の屋台が霞んで見えてしまったのではないかしら…、と思うくらいに素晴らしい屋台でした。
すべての屋台の見学を終えてから、春の高山祭の氏神様、日枝神社(山王様)へと向かいました。
何故でしょうか・・・? その道途中にある神明神社にはたくさんの観光客が参詣しているのに、メインであるはずの日枝神社まで足を運ぶ人はあまりいないようです。 (みなさん、間違えてはいませんか?)
日枝神社の本殿は、派手さはなく… そうかと言って しっとり… というのでもなく…、 たぶんお正月とお祭りの日以外にはひっそりと静まりかえっているのだろうなぁ~ という感じでしたが、私は、ここの狛犬さんのお顔が、とってもお気に入りです! (^_-)-☆
下の写真は左側から、大国(だいこくたい)、青龍台(せいりゅうたい)、麒麟台(きりんたい) です。
『大国台(だいこくたい)』 は、巡行の際に屋根棟部分と上段の縁とが違う動きをしてゆらゆらと揺れる構造になっています。
その上段の屋根には一対の孔雀 破風部分には龍、欄間には星座の彫刻。 そして中段欄間には素木の波に飛龍、柱にも龍の彫刻が施されて、下段にはユニークな表情の唐獅子の彫刻が4面に装飾されています。
毎年、くじによって決まる屋台の曳行順で、この『大国台』の順位が早ければその年は米価が高く、遅ければ安いという伝承があるのだそうです。 と、すると、今年の米価は安くなるということですね!
『青龍台(せいりゅうたい)』 は、他の屋台の屋根が切妻造であるのに対して、この屋台だけは天守閣型の入母屋造で、その上段と中段の間にもう一段加えた4層構造となっています。
これは、この屋台組が日枝神社のお膝元にあったことから、日枝神社を篤く崇敬していた国主金森氏の代行として宮本と呼ばれ、金森氏の家紋である梅鉢使用を許されて、祭事を主宰する特権を持っていたために、上段は金森氏の城の天守閣を表現し、一段高くすることで格式の高さを誇っていたのだと言われています。
その幕には台名の由来となった龍の刺繍が施され、中段にはS61年とH7年に修復新調された彩色牡丹と龍の彫刻が施されています。
『麒麟台(きりんたい)』 は、その名の通り一対の麒麟が上段の屋根を飾っていて、上から下まで一見して何とも豪勢な屋台で、高山祭の屋台の中でも最も彫刻が多く、その彫刻も逸品で、際立った豪華さを誇る屋台です。
中段・上段の木鼻部分にも麒麟の彫刻が金色に施されていますが、それ以上に何とも目を惹くのは、下段の「唐子群遊彫刻」といわれる彫刻です。
先のBLOGで記しました 名工 谷口与鹿さんの神技とも称される作品で、一本の木に彫られた木の鶏籠と、その中に刳り抜いて彫られた鶏は、KHさんの説明を聞く前から、「すご~い!!」と感嘆しました。
彩色された牡丹や高欄の素木の飛龍の華やかさを完全に奪ってしまう「籠の中の鶏」の唐子彫刻はもちろんのこと、庭で遊ぶ童子の表情の豊かさには言葉をなくしました。
見送り幕は、中国北宋の政治家、司馬温公甕割図が掲げられ、これは温公が子供の時、水瓶に落ちた友を助けるために父親の大切にしていた瓶を割って友を助け出し、これを父親が褒めたとの逸話を基に描かれたものです。
でも・・・、 もしも この『麒麟台』を一番初めに見ていたら、他の屋台が霞んで見えてしまったのではないかしら…、と思うくらいに素晴らしい屋台でした。
すべての屋台の見学を終えてから、春の高山祭の氏神様、日枝神社(山王様)へと向かいました。
何故でしょうか・・・? その道途中にある神明神社にはたくさんの観光客が参詣しているのに、メインであるはずの日枝神社まで足を運ぶ人はあまりいないようです。 (みなさん、間違えてはいませんか?)
日枝神社の本殿は、派手さはなく… そうかと言って しっとり… というのでもなく…、 たぶんお正月とお祭りの日以外にはひっそりと静まりかえっているのだろうなぁ~ という感じでしたが、私は、ここの狛犬さんのお顔が、とってもお気に入りです! (^_-)-☆
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