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飛騨古川 One day Trip (partⅡ) [小旅行]

飛騨古川といえば、三寺(さんてら)参り ですよね!
古川の三寺参りとは、古川町にある浄土真宗・本願寺派の三つのお寺で、いわゆる報恩講さんが1月9日から16日の間にとり行われ、特に七日目に当たる1月15日(御七昼夜)には、夜を徹して各寺ともに、読経や御伝鈔の拝読、また説教(?)などもいただけるそうです。
特徴的なのは大きなろうそくで、町内のメインストリートには雪像の巨大ろうそくが立ち並べられるのですが、これは、祖師親鸞さまの御恩徳を偲ぶためのおつとめが徹夜で行われることから長時間灯すことの出来る大きなろうそくを奉納したことがその始まりだと伝えられております。

三寺とは、「白豹山 本光寺」、「照耀山 円光寺」、「朝光山 真宗寺」 の三ヶ寺で、いずれも江戸時代前期に大谷派から本願寺派に転派した浄土真宗の寺院です。

5.28 真宗寺・本光寺・円光寺.JPG

「白豹山 本光寺」 の本堂は、十四間四面総檜造りで飛騨で最も大きい木造建築物なのだそうです。
御本尊となっている方便法身尊像は、1485年に蓮如上人から賜ったもので、蓮如さまが裏書をされた絹本着色の絵像というのは大変に珍しいのだそうで、岐阜県の重要有形文化財に指定されているそうなのですが・・・、 残念ながら本堂はいつも閉まっていて、まだ一度もお目にかかったことがありません。

「朝光山 真宗寺」 は、荒城川が宮川に合流する朱塗りの今宮橋の袂にあって、飛騨高山藩主 金森氏から提供された土地に建立されたお寺なのだそうです。
こちらのお寺も閉まってはいたのですが、窓ガラス越しに御本尊を拝見させていただくことができ、その本堂正面に見ることができる金箔を施された彫刻は、飛騨の匠によって彫られた 「麒麟」、「龍」、「亀」の彫刻で、遠目越しでも見事でした。

三寺の中で、唯一、本堂に上がることができたのが、「照耀山 円光寺」でした。
こちらも普段は閉まっているとのことですが、たまたま須弥檀の修復作業中ということで、お仏壇も御本尊もない空っぽの本堂でしたが上がらせていただくことができました。
円光寺の本堂は、江戸時代前期の建立ですが、室町期の建築様式で建てられていて、また山門は、高山城主であった金森長近氏の建てた増島城の城門を江戸時代に移築したものだそうです。
こちらには、親鸞さま真筆と伝えられる九字名号と十字名号の寺宝があるそうなのですが、御本尊も 御名号も 何も見ることは叶いませんでしたが、本堂の片隅に飾られた、地元の児童らが描いた阿弥陀さま像の絵は、とってもあたたかいお光を放っておりました。

さて、300年以上の伝統をもつ古川の三寺参りですが、観光協会のガイドフックを見ておりますと、大正時代には報恩講さんとしての意味を既に失ってしまったようです。
雪深い飛騨の村では何の娯楽も見い出せず、村民にとってこの三寺参りが冬の唯一の楽しみであり、宗派を超えた参拝客で本堂は満員御礼だったようです。
そしてそれは若者の出会いの場ともなり、この頃には、「祖師聖人の御恩徳」ではなく、「縁結びの行事」として全国に知られ、現在に至るまで恋の御利益を求めて多くの人たちが参拝されるそうです。
また、行事の中には、灯篭流しや祈願三寺周遊朱印状なるものもあって、浄土真宗の教えはどこへ行ったのやら・・・ との状況のようであります。

5.28 夕食と渡辺酒造・蓬莱.JPG高山小旅行の初日は、二時間の飛騨古川観光を終えて宿に入り、その食堂にて夕食膳をいただきましたが、ひと品 一品 家庭の味を楽しめて、ビジネスホテルとは思えないほどの、またお値段不相応なくらい豪華な夕食でございました (^-^)v
そして夜には懇親会! 義敞先生のご本を通して感じたところをお話ししたり、チョット酔っぱらって、泣きながら 笑いながら 楽しい時間を過ごすことが出来ました。
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