「孤独」 高山からの帰り道 [御法縁]
高山法座の後には、いつもの料亭でS先生と一緒にお食事をさせていただきましたが、今回はいつものメンバーとはちょっと顔ぶれが違い、故に会話の内容も変わって、ちょっぴり新鮮な感じでした。
「文句タラタラな私…」という御法話のお味わいから始まって、戦国時代の一向一揆による真宗の東西分裂の史実、また、鎌倉時代の本地垂迹から明治時代に薩摩藩が徹底した廃仏毀釈の歴史、それに、東寺の国宝、一位一刀彫のウンチク(?) などなど盛りだくさんで、楽しい時間はアッと言う間に過ぎてしまいました。
食事のあと高山駅まで送っていただき、先生の乗られる列車を待っている間までは疲れを感じることなく過ごしていたのに、先生の乗られた列車が見えなくなると同時に 夕食の時にいただいたお酒が回ってきたのか ド~ッと足に疲れを感じて その場に座りこんでしまいました。
帰路の高速バスに乗り込むことすら面倒に感じて、しゃがみこんだまま 「帰りたくない・・・」と 誰に言うでもなく 一人 ポツリと呟いた時に、「あぁ・・・ 私は、独りが怖いのだ・・・」 と思いました。
幸いにも名古屋までは気心の知れた法友と一緒に居られる・・・。 でも・・・・・・
帰り道、バスの車内にて今回の御法座で聞かせていただいたこと、そして今のところでのお味わいを二人で語り合いながら・・・・・、 それでも私の中の孤独感は増してゆく一方で・・・・・。
だけど、その孤独を認めたくない私でありながら、孤独に成りきれていない私もあって、私、滅茶苦茶。
車窓から名古屋の街明かりが見えた時…、高速道路を降りる時…、名駅前の最後の交差点を曲がる時…、そんなポイント ポイントでは隠しておいたはずの孤独感が噴き上がってきて、言葉を失ってしまいました・・・。
そして自分の孤独感に対して誤魔化しを始めたところで、「後がない!!」 との叫び声が聞こえた気がして、 「あぁ・・・ 私に孤独を感じさせてくださるのは、そこでしか如来さまと出遇えないからなのね・・・」 と、妄念妄想の世界に落ち着き処を作ってゆく私・・・・・。
名駅でバスを降りてから、賑わいを失った日曜日の飲食街にて一時間ほどの寄り道。
HANDPICKEDというお店に入り、二人でおしゃべりしながらも、私は自身の中で一人きり、自己嫌悪の反省会・・・。 自分がどこに立ち止まっているのかすらわからなくなってしまいました。
いつものように駅まで送っていただいて一人きりになると、御法を語り合う相手をなくしてしまったからでしょうか・・・、 孤独感が人恋しさに変わって・・・、 そうなると もう そこには仏も法もなく、「私」しかない と言うことが、ハッキリと浮き彫りになってきました。
そんな今生事の孤独を否定しつつも、こんな寂しい想いをするくらいなら、私は孤独を愛してやるんだ! と 虚勢を張ってヘンな方向に前進を始める私・・・。 迷から迷へ、 苦から苦へ・・・。
ただ傷つきたくないが為に自分の心を誤魔化して、引き潮のパワーを全開にしながら何もかも捨ててしまおうと、これまたヘンな努力を始める私・・・。 闇より闇へ、 苦より苦へ・・・。
果てしなく・・・・・ 止めどもない・・・・・・・・・・・・・
でも、どんなに頑張って「愛するモノ」、いわば「私が執着しているモノ」を捨てようとしても、「自分への 愛・執着」だけは、どう逆立ちして誤魔化したって捨てることが出来ないのですね・・・。
フッと、列車の窓ガラスに映った自分の顔から視線を背けた瞬間、一方通行の愛を感じました。
常にあさっての方向に、外ばかりを見てさ迷い続けている私・・・、 嫌悪すべき厄介者と知りながらも、そんな自分しか愛することの出来ない私・・・、 傷ついた、傷付けたと、そんなところばかりに気を取られている私・・・、 そして、一度も如来さまを愛したことのない私を、如来さまは大きな心で包みこんで、ひたすら一方的に ず~~~っと愛し続けてくださっている。
「よく続くよね・・・」
有り難いだとか、申し訳ないだとか、そんな高尚な思いなど私の中からは出て来ませんでした・・・。
でも、 ただ ポツリと称えた 「南無阿弥陀仏」を、耳に聞かせていただきました。
「文句タラタラな私…」という御法話のお味わいから始まって、戦国時代の一向一揆による真宗の東西分裂の史実、また、鎌倉時代の本地垂迹から明治時代に薩摩藩が徹底した廃仏毀釈の歴史、それに、東寺の国宝、一位一刀彫のウンチク(?) などなど盛りだくさんで、楽しい時間はアッと言う間に過ぎてしまいました。
食事のあと高山駅まで送っていただき、先生の乗られる列車を待っている間までは疲れを感じることなく過ごしていたのに、先生の乗られた列車が見えなくなると同時に 夕食の時にいただいたお酒が回ってきたのか ド~ッと足に疲れを感じて その場に座りこんでしまいました。
帰路の高速バスに乗り込むことすら面倒に感じて、しゃがみこんだまま 「帰りたくない・・・」と 誰に言うでもなく 一人 ポツリと呟いた時に、「あぁ・・・ 私は、独りが怖いのだ・・・」 と思いました。
幸いにも名古屋までは気心の知れた法友と一緒に居られる・・・。 でも・・・・・・
帰り道、バスの車内にて今回の御法座で聞かせていただいたこと、そして今のところでのお味わいを二人で語り合いながら・・・・・、 それでも私の中の孤独感は増してゆく一方で・・・・・。
だけど、その孤独を認めたくない私でありながら、孤独に成りきれていない私もあって、私、滅茶苦茶。
車窓から名古屋の街明かりが見えた時…、高速道路を降りる時…、名駅前の最後の交差点を曲がる時…、そんなポイント ポイントでは隠しておいたはずの孤独感が噴き上がってきて、言葉を失ってしまいました・・・。
そして自分の孤独感に対して誤魔化しを始めたところで、「後がない!!」 との叫び声が聞こえた気がして、 「あぁ・・・ 私に孤独を感じさせてくださるのは、そこでしか如来さまと出遇えないからなのね・・・」 と、妄念妄想の世界に落ち着き処を作ってゆく私・・・・・。
名駅でバスを降りてから、賑わいを失った日曜日の飲食街にて一時間ほどの寄り道。
HANDPICKEDというお店に入り、二人でおしゃべりしながらも、私は自身の中で一人きり、自己嫌悪の反省会・・・。 自分がどこに立ち止まっているのかすらわからなくなってしまいました。
いつものように駅まで送っていただいて一人きりになると、御法を語り合う相手をなくしてしまったからでしょうか・・・、 孤独感が人恋しさに変わって・・・、 そうなると もう そこには仏も法もなく、「私」しかない と言うことが、ハッキリと浮き彫りになってきました。
そんな今生事の孤独を否定しつつも、こんな寂しい想いをするくらいなら、私は孤独を愛してやるんだ! と 虚勢を張ってヘンな方向に前進を始める私・・・。 迷から迷へ、 苦から苦へ・・・。
ただ傷つきたくないが為に自分の心を誤魔化して、引き潮のパワーを全開にしながら何もかも捨ててしまおうと、これまたヘンな努力を始める私・・・。 闇より闇へ、 苦より苦へ・・・。
果てしなく・・・・・ 止めどもない・・・・・・・・・・・・・
でも、どんなに頑張って「愛するモノ」、いわば「私が執着しているモノ」を捨てようとしても、「自分への 愛・執着」だけは、どう逆立ちして誤魔化したって捨てることが出来ないのですね・・・。
フッと、列車の窓ガラスに映った自分の顔から視線を背けた瞬間、一方通行の愛を感じました。
常にあさっての方向に、外ばかりを見てさ迷い続けている私・・・、 嫌悪すべき厄介者と知りながらも、そんな自分しか愛することの出来ない私・・・、 傷ついた、傷付けたと、そんなところばかりに気を取られている私・・・、 そして、一度も如来さまを愛したことのない私を、如来さまは大きな心で包みこんで、ひたすら一方的に ず~~~っと愛し続けてくださっている。
「よく続くよね・・・」
有り難いだとか、申し訳ないだとか、そんな高尚な思いなど私の中からは出て来ませんでした・・・。
でも、 ただ ポツリと称えた 「南無阿弥陀仏」を、耳に聞かせていただきました。
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