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2011年 「報恩講」法座 [御法縁]

今週頭に一泊二日で報恩講法座に参加させていただきました。
報恩講に始めて参加させていただのは三年前で、この時は「受付・会計係り」としてのお役目をいただいての参加でした。 二年目の去年は初めて「総括」という大役をいただき、この時は事前準備の段階からかなり忙しくて アップ アップの状態であったことを、今回、懐かしく思い出しました。
そして今年は初めて「生活係り」というものをさせていただき、それもリーダーとしての任をいただいておりましたのでそれなりに不安とか緊張とかもありましたが、実際の仕事としては、今まで興味本位でお手伝いをさせていただいてきたことが役に立ち難なく動くことは出来ました。
ただ、毎年のことですが、反省点とか問題点とかは後に残ります。 そういった、今も自分の中で動いている何かを整理したくて、今日もこのBLOGに書いていこうと思います。

今回、世話役のSyoちゃんから、「生活のリーダーをしてほしい」と頼まれた時には、「とても無理!」と、すぐに了承することは出来ませんでした。  お手伝いをさせていただくのは大好きですし、裏方の仕事も嫌いじゃない。 ただ、リーダーとしての責任を考えた時、私には無理と思ったのですが、Syoちゃんからその他いろいろな相談をされる内に、これを受ける決心がつきました。 

事前準備の段階から気になっていたことは、そのメンバーでした。 経験者がほぼゼロのうえに人員も少なく、それが不安のタネでもあったのですが・・・、 当日は、これが別の形でストレスとなり、それ故に良い経験をさせていただいと思っております。

一番に考えさせられたのは、「何が聴聞なのか・・・」ということです。
メンバーに仕事の依頼をしても、「ハイ」と返事はしてくれるのですが、仕事はしてくれない・・・。
「私は聴聞に来たのだから」という理由で、他人のお世話よりも、まずは自分さまのご信心が最優先!
「法話を聞かなきゃ始まらない! 座談に出なきゃ意味がない! 私だけが一大事!」 と・・・。
ご名答! それはその通りなのですが、しかし、「聞かなきゃ~、聞かなきゃ~」と言っているだけで、何を聞かせていただくのか? その軸はどこにあるの? そこのところが抜けているように思いました。

以前 Yuさんから 「奈っちゃんは御法座だけの仏法になっている」と指摘された言葉を思い出しました。
確かにそうだった! と、今にしてやっと、なんとなくですが頷けます。
だって私は、ただ自分の気休めのために法座に出ていただけだったと、今にして思います。 あの時は、「自分は真剣に聴聞をするんだ!」という意気込みだけで、何を聞かせていただくのかということが、ブレにブレていました。
それに、こうして法座に座らせていただけた御縁ところを喜ぶだけで、この御座が催され、今、この私に至るまでのご苦労なんて、頭の中でチョチヨッと触れる程度で、微塵もわかっちゃいませんでした。

仏法は、この私の身を通して聞かせていただくものです。
だって、この私が居ったからこその仏法なのですもの。
「この私」の中に居ってくださる如来さまのご苦労を聞かせていただくのですもの。

この報恩講法座の二日間で、私はどれほどの怒りを生みだし、愚痴を吐き出し、人に迷惑をかけ、自惚れを肥大させてきたのか・・・・・  悪に限りなし! 私は悪の製造工場でした。
係りの仕事が忙しくて法話や座談に参加出来なかったのではなく、もとより聞きたくないんです。
係りの仕事が気にかかって御法話に集中できなかったのではなく、もともと聞く気がないんです。
それなのに自分の都合に合わせて、自分を正当化させるばかり・・・
つまり、じっくり腰を据えて法座に参加できなかったことを「損」としてみたり…、この身を通して聞かせてもらったと自讃して「得」としてみたり…、我が心で自分に都合のよい損得勘定をしているだけなのです。
そんな心には一切用事はないけれど、そんな心しかない私だからこそ、そこのところで、想像を絶する御苦労の末に “南無阿弥陀仏”となって届いてくださるその御心にふれさせていただける。

「報恩講」って、どんな意味があるの?
その御恩徳というものを考える時、私はいつも思うのです。 この場に私が居らせてもらえるのはなぜだろう?って・・・
その末席に居らせてもらっているということは、この私一人がお目当てだったということです。
「この私」を抜いては、仏法は聞かれないです。

報恩講法座のお世話を通して、「こんな私」を いっぱい いっぱい 観させていただきました。
その数分だけ、如来さまの御苦労を聞かせていただき、同じ数だけ、何も聞けていない自分を知らされました。  南無阿弥陀仏
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