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『親鸞展』 興味編 [御法縁]

この冬、初めての積雪です。
年に一度、降るか降らぬかといった土地に住んでいる雪好き娘にとっては、とても嬉しい出来事であります。 最近、また眠れない日が続いていますが、この雪のおかげで今夜は眠れそうな気がします・・・。

先日、親鸞聖人750回忌記念企画の『親鸞展』に行ってまいりました。 たいへんな盛況ぶりでずいぶん混雑しておりましたが、想像していたより展示品も多くて、けっこう面白かったです。

一番興味を惹いたのは、東本願寺より出展された園林堂の御本尊・阿弥陀如来立像でした。
何が興味深かったのかと言えば、やはり普段はここまで間近に、しかもショーケースにも入ってない、手を伸ばせば届くような距離にて阿弥陀如来像が安置…といいますか、展示されてあり、これを繁と拝することが出来たことに、「オォ~!」 と思ったわけであります。
が、 しかし・・・、 そこでまず私の視線を釘付けにしたものは、その阿弥陀如来像の御本体ではなくて、その足元に投げ入れられていた物であります。 つまり・・・、その如来像を囲むように敷かれたシートの上に投げ込まれた現金の山であります。
まるで、お金の池の中に咲いた蓮華の上におわす阿弥陀さま… と言った様相で、これを見てエゲツないものを感じつつも、その一方で大きく頷いている私もいて、ここ一ヶ所だけでも十分に親鸞展を堪能させていただきました。

主催者側が、この現金池を想像していたのなら、たぶん初めから賽銭箱を設置したでしょうね・・・。
きっと一番乗りに現金を置いた人の真似をして、次から次へとお金が投げ入れられたと想像しますが、俗な私が考えることといえば、「いったいいくらあるのかしら?」とか、「このお金の使い道は?」など、野暮のことばかりです。 それから、「どんな意味を込めて投げ入れられたお金なのかしら?」なんて…、現世利益を願って投げ込まれたお金かどうかはわかりませんが、そんなわずかばかりのお金を仏像に差し出して、人はいったい何を心に思い描くのか?!と・・・、 気がつけば他人はもちろんのこと、仏さまをも馬鹿にしている私でした。
常に自分は正しくて、周りの人たちはアホなことばかりしていると人を蔑み、そんな自分がまったく見えていなくて、 何よりも、私は自分がバカにしているその人たちに対して、「みんな如来さまの願いがかかっているからこそ、この親鸞展に来れたのよ!」なんて心の中で言ってのけている自分に、「オマエ、何様のつもりじゃ!!」 とのお叱りの声が聞こえてくるようでありました。

私が興味を惹かれるところと言うのは、まったくもって俗なところばかりでありますが、もう一つ、「へ~!」と思ったところがあります。 まぁ~、単なる知識不足だったということだけなのですが・・・。
親鸞さまのお父様であられる日野有範さまは、親鸞さまがまだ幼き頃に亡くなられ、親鸞さまの「無常観」への追及は、ご両親の死であると聞いていたのですが、親鸞さまは五人兄弟の長子で、父君の有範さまは、かなり老齢まで生きられたそうです。
これを知ってどうということはありませんが、「へ~」とは思いました。

俗話ついでにもう一つ、親鸞さまのご師匠さまであられる法然さまの肖像画が展示されていたのですが、その解説文に、「法然上人の特徴である後頭部のくぼみは、‘法然頭’と言われている」と書いてあり、「へえ?」という感じの苦笑いをさせていただきました。
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釈白道

南無阿弥陀仏
by 釈白道 (2011-01-25 16:30) 

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