SSブログ

「夢」 ありますか? [随筆日記]

書きかけの文章が貯まっています。 BLOGにUPするつもりで書いていたのですが・・・。
二,三日前に書いたものでも、私にとってそれは既に「過去」のものであります。
それでも自ら読み返すことによって新たに動いてくるものがあります。 それが「今」なのですね~。
その書きかけたもの・・・、というか、書きながら発見していきたいなぁ~ と思いつつも結局は書き進めることの出来なかったテーマについて、今一度再考してみたいと思いました。

2011.1.25  風南.JPG先日、法の親友二人と一緒に、先斗町の風南(HUNAN)というお店に行ってまいりました。
京野菜や鮮魚・お肉を洋風にアレンジした単品メニューが数多く取り揃えられた、大人のための創作洋風居酒屋といった感じのお店で、接客も お料理も お値段も かなりの高得点でした。
ちなみに、いただいたお酒は 「こころの京」 という伏見の地酒で、辛口ですが口当たりが柔らかくてサラッとした美味しいお酒でした。

この日、「夢」についての話題が出され語り合いました。
「夢」は大きく二種に分類できるかと思いますが、一つは睡眠中に見る夢であり、もう一つは願望として見る夢で、この夜は後者の「夢」が酒の肴となりました。

幼い頃に思い描いていた夢は、フィクション的なものが多かったのに対し、それが進学するにつれて薄皮を剥がされて行くかのようにノンフィクション的な夢となり、社会人になってしまうと、「夢」なんて所詮は「仮想世界への依存」でしかない… とばかりに、希望や目標としての「夢」・・・、それ自体も見失って夢を思い描くことすら出来ない・・・ という人も少なくはないと思います。
実際に私自身がその一人なのです。 現実的な目先の夢を思い描くことしか出来ません・・・。
それを「夢」と呼ぶにはあまりにも小さくて、身近過ぎて・・・、 そんなチンケなものでありながら叶えることの出来ない「願望」しか思い描けないのです・・・。 

親友の一人が言いました。 「人が聞いたら馬鹿にされるようなことだけど、僕は駄菓子屋さんをしたいんだ。 そんな夢をもっているんだ」 と。
もう一人の親友が言いました。 「僕の夢はミュージアムを作ること。 尊敬している師の書かれた絵や書や本などをコレクションして、それを後世に残したいという夢をもっているんだ」 と。
その二人に聞かれました。 「奈っちゃんは、どんな夢をもっているの?」 と。
私は、答えることが出来ませんでした。 答えたくなかったのではなく、答えがなかったのです。

作家になりたいとか、音楽家になりたいとか、そんな夢をもっていた時期もありますし、その夢が完全に消滅してしまったわけではありませんが、それに向かって何か努力をしているかと言えば何もなく、今は空想すらしていないのですから、これを夢とよぶにはあまりにもおこがましい・・・。  そうですね~、
夢らしい夢と言えば、「私は魔法使いのように空を飛んでみたい」と、そんな夢を思いついた程度です。 
それはそれでいいのかもしれません。 それが「夢」というものなのかもしれません。

でも、「奈っちゃんの夢は何?」 と 問われた時に私から出て来たものは、「今を幸せに生きたい」・・・、 そんな「欲望」しか出てきませんでした。

食欲を満たしたい、愛欲を満たしたい、名利欲を満たしたい と・・・・・ 私は、この地球に生まれさせていただきながら、餓鬼の世界に生きている鬼畜なんです。
人の姿をしたこの鬼畜が、“人間”という着ぐるみを奪い取られた時、いったいどんな怪物が出てくるのでしょう・・・ 
なんだか、笑っちゃいました。  「恐ろしい」なんて感覚などなく、鼻でフンッと笑っちゃいました。
でも、その「フンッ」って笑った心こそ、恐ろしい・・・  今、そう思いました。

「夢」  欲しいですか?
私はそれすらもわかりません。
叶えられる夢ならば欲しいと思います。 でも、所詮叶うことの不可能な夢ならば、それは思い描くほど苦しみに変わってしまうでしょう・・・。 「私の夢」なんて、そんな貧弱な「欲願」でしかありませんから・・・。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

騙し騙され地獄行き「愛」の伝染病 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。