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涅槃 [随筆日記]

今日は、涅槃会です。 お釈迦さまがご入滅なされた日とされています。
実際に正確な月日がわかっている訳ではありませんが、南方仏教からの伝承により、中国にて2月15日(旧暦)と定められたそうです。

涅槃(ニルヴァーナ)とは、煩悩の火が吹き消された状態をいい、迷妄のなくなった心の境地ということなのだそうです。 一切の迷いを離れるというのは、現在迷いの真っただ中におります私には、とても とても 想像の及ばない世界です。

お釈迦さまは、「生きることは‘苦’である」と教えてくださいました。 でも、「苦」とは何でしょう?
私は、常に苦悩の中に居ます。 でも、今までは、そんなことも知りませんでした。
悩みのある時だけが、「苦」であり「不幸」であると思い、その悩みが解決してしまえば、「楽」であり「幸福」だと思っていたからです。
でも、姿かたちは違えども、悩みや苦しみといったものは次から次へと私に襲いかかってまいります。
波のように寄せては引き、寄せては引き、決して絶えることがありません。
その苦悩の根源は何なのか・・・?  お釈迦さまは、それは「煩悩」であると教えてくださいました。

では、「煩悩」とは何なのでしょうか?
煩悩とは、自分で自分を苦しめる、私自身だと思います。
辛くて、悲しくて、苦しいのは、みんな みんな 私の欲のいたすところでございます。
途絶えることのない欲望は、叶えられれば叶えられるほどに深くなり終わることを知りません。
叶えられても、叶えられなくても、終わりなき欲望は怒りを生みだし、愚痴を作り出します。
常に自分の思いに執着をしているが故に煩悩は絶えることがない・・・、 これが私の正体であります。

煩悩だるまの私だもの、苦しいのは当たり前です・・・。 でも、この涙は何なのでしょう・・・
今、自分が何に悲しんでいるのかわかりません。 でも、涙が止まりません・・・・・
なんで泣いているのか私自身わからないけど、でも、如来さまはわかってくださっています・・・。
この私の苦しみも、私のこの悲しみも、そしてどうしようもないこの気持ちも・・・、 自分のことなのに私にはわかりません・・・、 全然わからないけど、でも、如来さまだけはわかってくださっている・・・。
我に迷い…、我に苦しみ…、何もわからないまま不安を抱え…、それでも生きていかねばならない私に、いつも いつも 寄り添ってくださっているのは、如来さまだけです。

悲しいです…。 辛いです…。 でも、そんな私と共に涙して苦しんでくださっている如来さまには涅槃の安らぎなどなくて・・・、 ただ ただ 私の苦悩の深海で、この私一人の幸せを願って御苦労をしてくださっています。
ごめんなさい南無阿弥陀仏  ごめんなさい南無阿弥陀仏   そして、南無阿弥陀仏

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