SSブログ

春を告げる花たち [随筆日記]

私は花が好きです。
今を一生懸命に生きている花を見るのが好きです。
花開くのを待ち詫びている蕾、そして自信に満ち満ちて咲き誇る花。
でも、やがて、みな枯れてしまいます・・・・・

華道の師範をしていた父の影響で、我が家の庭には年中絶えず花が咲いていました。
様々な花の名前も、父から教わりました。
私は、いけ花のお稽古はあまり好きではありませんでした。
理由はいくつかありますが、やはり、枯れてしまった花を捨ててしまう時が一番に悲しかったです。
だから私は、生花ではなく、ペーパーフラワーなどのアートフラワーを作って飾るのが好きでした。
でも父からは、「それは死に花だ」と否定され嫌悪れました。

父からは、「花をいける」とは、「花を生かす」ことだと教わりました。
確かに、その通りかもしれません・・・・・
また、「いけ花は、いける者の心を現わす」とも教わりました。
でも、それが、私の胸には落ちて来なかったのです・・・・・

生きている花を切り取って「生かす」というのは、傲慢のような気がしました。
花を生けることによって、その花の美しさは引き出され、それを見た人の心は癒されるでしょう。
また、その花をいける者の気持ちを現わすことは出来ても、では、その花の気持ちはどうなるの?

先日、お散歩で見つけた春の花たちは、待ちに待った春を楽しんでいました。
そして、春を見つけてくれた人の・・・、咲いている自分に気付いてくれた人の心を癒してくれました。
そんな花たちとお話しをするのが好きです。

2011.3.11 なばなの春.JPG

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

梅の花 (妙好華の種)桜梅桃李 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。